読み方が分からず、「なんとか33」と呼ばれているらしいフランス産のターン制RPG。JRPGの影響を受けてると公言していて、ビジュアルの雰囲気はFF15を思わせる。
34歳で抹消される世界
港から見える海の向こうのモノリスに33と数字が刻まれている。主人公のギュスターヴが、元恋人を含めた彼らを見送るところからスタート。悲しげな交流を経て、花びらとなって34歳勢が消えていく。
第33遠征隊
残される家族や友人のため、最後の一年の命をこの世界の究明に使う人達で結成された部隊。ギュスターヴも今年出発することを決めた一人。元凶と云われているペイントレスという女性を倒すのが目的。今まで多くのが遠征隊が出向き、各地に旗と日誌を残してくれている。
絶望のスタート
海岸に乗り付けてすぐに、隊服を着た壮年の男性が現れる。ゆうに34歳を越えており皆が戸惑いを隠せない中、彼からの激しい攻撃を受け壊滅。ギュスターヴは命からがら逃げおおせたが、積み上がった仲間たちの死体を見て希望を失い自殺を試みる。
↑ここ完全にFF15。
仲間
銃口を引こうとしたとき、もう一人の生き残りルネが現れて立ち上がる。また16歳で遠征隊に参加していた義妹のマエルが生きてるとの情報を得て、まずは彼女を探すこととなる。
↑最後までハーレムパーティなのは恋愛脳なフランスだからなのかも(笑)
戦闘
技
個人個人で大きく戦闘スタイルが異なる。スキルは6つしかセットできず悩ましい。使用にはAPが必要。APは通常攻撃の他にパリィやアビリティ効果でより多く溜まる。大ダメージを出すための準備をして一気に叩き込んでいく。
一番好きだった技は、1ターン後に13連撃叩き込む技。ターンを待つ間、ダメージをくらってはいけないのがロマンあります。
攻撃はQTE
ターン制ながら攻撃と防御中にボタンを押す必要がある。攻撃は技によって決まっているため基本簡単で、失敗してもそこまで問題はない。このシステムのメインは防御の方。
防御はリズムゲーム
防御はダメージをくらうかノーダメージかしかなく、ガードしてダメージ軽減といった甘えは許されないようになってる。防御にはパリィと回避がある。パリィはジャストでの判定、回避は前後に判定の余裕がある。
回避
回避できたとき『パーフェクト』か『回避』の文字がでる。パーフェクトは、パリィできるタイミングで避けたということ。回避と出た場合、パリィしたとき当たってしまうタイミングということ。回避もノーダメージとなる。
よほど訳の分からない厳しい攻撃がきたら回避でタイミングを覚えていくのがいい。でも初見でパリィできるかもだからパリィしちゃいがち(笑)
パリィ
パリィを完全に決めるとカウンターが発動する。完全に決めるというのは、敵の一連のコンボを全部パリィできた場合。例えば3連撃がきたとき一度でも失敗したらダメ。成功するとかっこいい演出と共に反撃してくれて最高に気持ちいいです。
敵が攻撃する際、攻撃名称がはっきり表示される。それを見てあの攻撃だなと記憶していく。ディレイを織り交ぜた7連撃なんかを全部弾くの無理じゃん!ってボコボコにされてたのを、全弾パリィしてカウンター決めたときは最高に気持ちいいです。
ロマサガにおける見切りを手動で楽しめる最高のシステム。序盤にディレイ攻撃の敵が多くて、それが本当にいやらしかった。
戦闘の評価
油断するとボコボコにされる防御システムが、このゲームの楽しさに拍車をかけている。デバフが相手に絶対入るのも心理的に嬉しい。ロマサガ同様、毎回死闘になるタイプのゲームだと、バフもデバフも腐らせずに運用できても問題ないね。デバフ系が全部無効になるのは悲しいもんな。
感想
めちゃくちゃ面白かったです。シナリオもよかったし、キャラもみんな使ってて楽しくて好きになれました。
最近のJRPGでなくなりがちだったフィールドマップがあったのも嬉しい。海や空も乗り物で探索できるようになる。やっぱフィールドで世界を見せるのは大事ですね。頭身がリアルになっても採用していいんだよな。
30時間で終わる長さもちょうどいい。やり込み要素や2周目引き継ぎ、謎の解明も残っているので、まだまだ遊べそうです。RPG飢えてる人はおすすめ!