デュランダル議長のデスティニープランを否定したキラ。世界平和監視機構コンパスに所属し、未だ混沌とした世界の中で力を振るい続ける内に、自分の選択が正しかったのか分からなくなる。それでも平和を望むラクスのためにと一人で頑張り続けていたが、何も変わらない世界を前に心が疲弊していた。
ファウンデーション王国
ザフトの支援でユーラシア連邦から独立した国。ブルーコスモスへの対処をコンパスに求めてきたため、ラクスやキラはそこを訪れる。その国の宰相オルフェ・ラム・タオが、ラクスに言い寄り始め、ラクスも受け入れてるような素振りを見せてキラの心が段々と荒んでいく。
キラの暴走
作戦中にキラはこの戦いを終結させられるであろう最重要ターゲットを発見。一心不乱に彼を追う。しかしキラ以外には状況が分からず、絶対に越境してはいけないラインを越えようとしたため、ラクスはやむなくキラを倒す命令を出さざるを得なくなる。ラクスに裏切られたキラはショックを受ける。
アークエンジェル轟沈
デスティニープランを信奉するファウンデーション王国の企みで、戦場はめちゃくちゃになり、ドサクサに紛れて核が数発発射される。一発はルナマリアが落とすも、とんでもない被害を出す。アークエンジェルも王国擁するブラックナイトにやられ轟沈。全員が散り散りになる。
感想
話を広げすぎずキラの物語に絞ってあって楽しめました。とはいえとんでもない被害が起きているので、一致団結してあの世界をどうにかするために頑張ってほしいですね。
戦場の描写
冒頭の戦いの情報量の高さに圧倒されました。夜の戦場は特に怖い気がする。PVで見たときはCGが気になってたけど、全然凄かったです。
コメディ描写
笑えるものも勿論あるけど、終盤の戦闘にも入ってて残念と思うよりも先にびっくりしました。キラのメンタルが安定したことにより仲間の士気が上がりすぎた弊害だと解釈してます。核やレクイエムで多くの人が死んでるから緊張感を維持して欲しかった。
あとズゴックのパージも映像としては面白いんだけど、SEEDのテイストからすると違うなーと思っちゃう。ヒーローロボットものの演出になってる。真面目なアスランがやってるのが余計にシュールに見えてダメなのかもしれないw
キャラ
キラ
心が弱ったことでナイーブな面が再び描かれる。演出がうまいのか感情移入してしまって見てて苦しかったです。本音を見せるとこで「君たちが弱いから...!」て言うのがキラらしくてめっちゃいいですね。愛を知ったあとは無敵になる。このあとはきちんとラクスを支えてあげて欲しい。
ラクス
凄くヒロインしてました。オルフェが運命の相手というだけで迫ってくる恐ろしさ。デスティニープランのダメなところが出てましたね。
アスラン
諜報活動しつつズゴックで途中参戦。心を読める敵を煽りまくったりと、戦闘では頼もしい。キラとの殴り合いでも一発も受けずにもボコボコにする。キラとの友情などアスランの良さが出てたかなと思います。カガリのあの描写は忘れよう(笑)
シンとルナマリア
良い関係が続いてる安心できるカップル。戦艦を奪取するときにシンが冗談でルナマリアの背中に銃を突きつけるシーンは解釈違いでした。シンもやっていいことと悪いことは弁えてる、はず。
あとシンがアスランの存在に常にキレてるのに笑う。キラの前だと素直な後輩になってるし、アスランはどんだけ嫌われてるんだよw
アグネス・ギーベンラート
キラの部下でシンたちと同期の赤服。序盤からこの子はクェス枠だなと感じる言動を見せる。優秀な人間が好きで、自分は愛されるべきと思っている。キラに言い寄ったり、途中までは場をうまくかき回してくれた。敵方になびいてからは扱いが雑だったかな。最後は生存。
ルナマリアがシンで妥協してると本気で思っているのは笑えました。アグネス、シン、ルナの3人で賑やかにやってる姿は見てて楽しかった。好きなタイプのキャラなので、今後どういう処遇になるのか気になります。
イングリット・トラドール
敵の女の子。宰相オルフェのことが好きだが、オルフェの運命の相手はラクスのため苦しんでいる。ラクスのキラへの想いを聞いて、強く心を揺さぶられる。この子の心の動きが丁寧でよかったです。散り方もいい。
その他
ミリアリアやサイ、カズイらしき人もちらっと映ってた気がする。背景にミーアの映像も流れてました。イザークやディアッカの出番は多くなかったけど、安心して見ていられる存在ですね。
久々のSEEDの世界、楽しませてもらいました!