日本一ソフトウェアの新作
とあるダンジョンで遭難した主人公。空腹に耐えかね、魔物の死肉を喰らい、嘔吐からの気絶。別の場所で目覚める。そこを拠点として、出口を探すことになる。
キャラメイク
はじめに自分の分身となる主人公を作成。そのあと仲間を3人まで作ることが可能。
注意書きで、人数を絞ると難易度が必然的に上がると説明がある。つまり、ここ以降では仲間を作れない、ということですね。おそらくシナリオ上でパーティーメンバーが増えたりもしないんでしょう。最初からいるサバイバル仲間のみで、進んでいくというのは、状況に沿っていていいです。見た目の変更は、クラフトで作れるアイテムにありました。
語り口
TRPGタイプの語り口で、主人公たちが喋ったりはしない(ダンジョン内のリアクションでめっちゃ声出す)。仲間同士の会話もなし。火を囲んで、黙ってメシを喰らうだけ(笑)。喋る気力もないのかもしれない。
ゲーム部分
ダンジョンを練り歩き、下への階段を見つけて潜っていくタイプ。道中、HPと空腹と水の管理が必要になる。
食事
空腹と水は、食事によって賄われる。1階層ごとに休憩を取るか選択でき、そこで複数の食材を使って食事を作ることができる。空腹にはお肉系、水分は野菜系を摂ることで大きく回復する。ダンジョン探索時に凝った料理はできないが、食材単品を簡単に調理して食べることも可能。
ゲテモノ料理で飢えを凌ぐ
料理は、2~5種類の食材を組み合わせることができる。最序盤は、ろくな食材がなく虫や草木、石などの食材を使って料理する。作ったことのない料理は、完成形がシルエットで表示されるため、色々な組み合わせを試すのが楽しい。
美味しそう食事もある!
ちゃんと食べられそうな食材を組み合わせると、幸福度も得られる料理が作れます。
各食材には、数値があり、+をたくさん入れるとレア度が上がり、同じ料理でも効力も高くなる。低かったり組み合わせのない食材だけだと、幸福度が下がるだけの産廃しか作れません。食材は腐っていくし、料理はその場で食べる分しか作れないので、いつでもシビアな環境が楽しめます。
↓ちゃんとした串焼き!これは幸福度高い。
死亡
主人公が死亡するとレベルと食材を失って拠点へ戻される。仲間が死んだ場合、死体から経験値を回収できます(笑)。主人公が死んで拠点に戻るか、後述する祭壇などで復活させない限り、仲間は死んだままと思われる。
ダンジョン
ダンジョン内には、敵やアイテム、祭壇がある。敵とエンカウントすると、SRPGの要領で戦闘が始まる。レベル上げのためは勿論、ドロップアイテムも重要だし、弱らせた敵を直接食べて飢えを凌いだりと、サバイバルにおいて戦闘の重要性は大きい。
祭壇
祭壇では、敵を倒したポイントを使用して味方を強化したり、逆に階層の敵のレベルを上げたりもできる。1つの祭壇には、3つの効果がランダムで表示される。うまく利用して有利に立ち回っていくための施設。
移動方式
SRPGとして面白い点が、移動するとき、移動先をクリックするのでなく、範囲内を自分で移動できる点。こんな単純でストレスの少ない移動方法を、なぜどこも採用しなかったのか、と目から鱗です。グリッド式の移動は、これが正解な気がします。
面倒な要素
戦闘では、レベル差補正が大きい。レベルも上げずに、下の階層に気軽に進むと、酷い目に遭います。全滅すると拠点に戻されてレベルリセットなので、再び戦闘の数をこなすことになるのは、SRPG式ということもあって面倒だなと感じました。体験版の範囲では、全滅したのは1回だけだったけど、より本格的なダンジョンに何度も潜るはめになると地獄かもしれません。
ただ装備品はロストしないので、うまく装備を更新していけるかがポイントですね。
装備
同じ武器でもレアリティがあり、レアリティによって付属するスキルの数が違う。しかし、付属するスキルが4つあったとしても、解放されてるのは最初の1つだけ。クラフトで装備強化アイテムを作って使用することで、スキルを解放していくことができる。ただ、ミミックやボスから出た装備は、スキルが最初から全解放されてました。
感想
先駆者の日誌などもあり、進めることで謎を解明していく要素もある。ただ基本的には、システムと向き合っていくタイプのゲームですね。苦しさを楽しめる人には向いてるやつ。難易度調整もあるので、最悪イージーでロストなしという甘えも可能みたいです。想像だと中盤までは楽しめそうで、後半めちゃくちゃダルそう。でも体験版で、かなり興味は湧きました。
不満点
ダンジョン内で、カメラが近いためか圧迫感がありました。視点をもう少し引いてくれると嬉しい。
あと、アイテムを拾うモーションが地味に長い。アイテムが非常に大事なゲームなので、スルーできないし、ぱっと拾ってほしい。ただアイテムを拾ってる最中に敵に襲われると戦闘が優先されるため、アイテムに触れただけでゲットできるようにすると、緊張感がなくなるのかもしれない。
体験版だけでも、やってみる価値はあると思います!