良質の探索&アクションゲーム
戦闘も探索も謎解きも、全部面白かったです。難易度ハードにしたことで、装備やスキルをきちんと考えて遊べました。
シナリオ概要
スパルタの戦士だったクレイトス。以前はギリシャ神話の神々と戦っていた。今作では、北欧神話の世界で、息子のアトレウスと細々と暮らしている。既に他界している妻のフェイは、巨人族でクレイトスはそれを知らない。妻からの遺言で、遺灰は世界で一番高い山に撒いてほしいと頼まれている。
バルドル襲来
そこにオーディンより遣わされた不死身の男バルドルが現れる。オーディンの目的は閉ざされた巨人の国への行き方を知るため、巨人族のフェイを探していた。激しい戦いの末、バルドルを追い払ったクレイトス。アトレウスに旅をさせるのは、時期尚早だと考えていたが、自分の死期を悟りフェイの遺言を実行するため、旅立ちの決意をする。
森の魔女フレイヤとの出会い
オーディンの妻でありバルドルの母。オーディンとは別れており、見つからないよう森に隠れ潜み、魔女を名乗って暮らしている。フレイヤという名前を最初は伏せており、正体を知って驚きました。
バルドルが不死身なのは、親バカのフレイヤが、彼を傷つけないよう全ての生物・無生物と契約をしたため。そのせいで、バルドルは不死身ではあるが、感覚のない体になってしまい苦しんでいる。フレイヤは、でも不死身なんだし親としては安心だぜ!、と頭のおかしい考えを持ってしまう。
巨人の国への行き方を知るヨルムンガンド
風景に巨大な生物が混じるとテンション上がります。ヨルムンガンドは、神話ではロキから生まれた存在で巨人族。今作では、未来から来たという設定となっていて、最後に理由が判明する。
調子に乗るアトレウス
子供との旅には付きものの展開ですね。神々を嫌うクレイトスから人間として育てられたアトレウス。しかし、旅の途中で自分が神族であることを知る。愛情を実感できない父・クレイトスとの距離感が微妙だったために、段々と反抗的になる。やがて自分の感情を制御できなくなり、怒りのままトールの息子を殺してしまう。
反抗的なのは、それはそれでかわいいですけどね。実際にそうなったら、人間キレるんでしょうね。
Week! ヤドリギ
クレイトスを付け狙うバルドル。そこにフレイヤが介入し戦いを止めようとする。お構いなしに戦いを仕掛けたバルドルは、アトレウスの持っていたヤドリギでできた矢尻が刺さり、痛みを感じる。
神話において、不死身となったバルドルは、神々から面白い奴おるやんけ、と色んなものをぶつけられて遊ばれていた(ひどい)。ロキは、フレイヤの契約に一つだけ漏れがあったことを知っていた。それがヤドリギ。兄弟で盲目のヘズに、お前も一緒に遊びたいだろうと、バルドルにヤドリギ(ミストルティン)を投げさせ殺害。さすがロキ、汚い。
バルドルの最後
今作のヤドリギの矢は、アトレウスが旅の途中で貰ったもの。しかし、それを見たフレイヤが、それはいけないものだと捨てていた。しかしその前に、クレイトスが、矢尻を折ってアトレウスの矢筒のベルトの調整に使っていた(謎の行動)。それがバルドルに刺さり、痛み(感動)を求めて、クレイトスと最後の戦いへ。
戦いの末、アトレウスの言葉もあって、バルドルを殺さなかったクレイトス。立ち上がったバルドルは、フレイヤと向き合い、恨みをぶつける。首を絞めて殺そうとし、フレイヤはそれを受け入れようとした。しかし、クレイトスはそれを止め、バルドルの首を折る。フレイヤに恨まれる結末を迎えました。
仲間の1人が言った、フレイヤが生き残っていた方が世界はよくなる、という客観的な意見がずしんときました。バルドルの中には、恨みつらみしかないから、悲しいけど仕方ないね。
いざ巨人の国・ヨトゥンヘイムへ
↓いきなり山頂付近に直接ワープしたので観光要素はなし。ボス戦もなし。クレイトスの妻が世界で一番高い山に遺灰を撒いてほしいと頼んだのは巨人族だからで、故郷に帰りたかったからというのが理由の一つだと判明。あとは、山頂へ行く道に壁画があり、今作でのクレイトスとアトレウスの旅が描かれている。そしてその先の未来も。
↓巨人族は死滅しており、地上を見下ろすとそこかしこに死体が転がっている。
フェイがつけようとしたアトレウスの名前
それがロキだと最後の最後で判明。北欧神話を知ってる人だったら、おぉー!てなるんでしょうね。もしくは途中で予想できてたのかも。
壁画には、アトレウスの口からヨルムンガンドが生まれようとしてる絵があったり、フェンリルなどを連れてるような絵も存在する。ヤドリギでバルドルを傷つけるのも、全部伏線だったんですね。
ヴァルキュリアとの戦い
各地に存在する隠し部屋で戦える8体の強敵。共通の技と固有の技を織り交ぜて使ってくる。最初は頭おかしいくらい強いと感じた相手でした。面白いもので、共通の技は、戦えば戦うほど順応して避けられるようになってるため、あとの敵の方が倒しやすいということに。
8体を倒したあとは、ヴァルキュリアの女王との戦いが待っている。全ての固有技を持っていて、それを複合して使ってくるのが凶悪です。さらに体力も多い。それでも組み合わせのパターンが段々と掴めてくるから、死にゲーは面白い。勝つときは、完封に近くなるから気持ちいいです。
感想
本当にいいゲームでした。北欧神話の予備知識がある人なら、より楽しめると内容だと思います。続編があったら、ラグナロクを体験できそうなので期待したいです。